思い返せば、母は素晴らしい理想のカウンセラーだった。シングルマザーの私の電話カウンセラーであった母。
人間には本来自然な成長能力があると信じるロジャーズの来談者中心療法
カウンセラーになる為に学ぶのに必要不可欠な心理療法がロジャーズの来談者中心療法です。
カウンセリングに来談した相談者の勇気を認め、共感的・受容的に相談者を受け入れるという来談者中心療法の考え方は、人間には本来自然な成長能力があると捉えています。
ロジャーズが提唱しているカウンセラーの基本的な三つの態度は、
①無条件の肯定的配慮(受容)~カウンセラー側の個人的な見解を棚の上において、相談者の話を聞く
②共感的理解~カウンセラーが相談者の立場に立って理解していく
③自己一致~首尾一貫して表裏がない状態。カウンセラーが自分自身について理解できていること
の三つです。
貴女のココロに寄り添いお話を聞かせていただきます 波乱万丈の人生経験済みの★心理カウンセラー★愚痴などもOK
カウンセラーが無条件の肯定的配慮(受容)を心がけることで、相談者は安心して自分の悩みを打ち明けることができるのです。そして相談者はカウンセラーの共感的な反応から安心感を得ながら、カタルシス効果(心がスッキリする、癒される)を得ることができるのです。
『傾聴』『共感』『受容』を基本とした来談者中心療法は、今では精神科医を始め心を扱うすべての人たちに浸透しています。
日本の心理学者第一人者であり、カウンセラーでもあった河合隼雄先生が、『カウンセリングを語る』の中で私が先生から受け取ったメッセージは以下のような内容です。
受容、共感がいかに大切で、またどれだけ難しいか、時には不可能ぐらいに大変であるか、それでもカウンセラーは命がけで受容、共感ができるように努力しなければならない。相談者は命がけで来談しているのですから、カウンセラーも命がけで受容、共感しなければならない。カウンセラーは人間としての器を大きくするのに日々精進する必要があり、また様々な小説を読み、人の気持ちを理解できる器のある人間になれるように心がけるのは非常に大切である。
思い返せば、母は素晴らしい理想のカウンセラーだった
母子家庭で13年間子育てをしてみて、片親で子供を育てることの難しさが身に沁みました。壮絶でした!母親は一人で稼ぎ、お金に悩み、子供の反抗期を乗り越えなければなりません。。子供の問題を担任の先生から報告されても、一人で対応して、子供に向き合わないといけません。また、他にも数々の問題がしょっちゅう起こりますよね。
具体例を3つ。
①息子が中学生の時に、自転車で歩いている女性と衝突して、必要のない治療費を恐喝されたとき。
②娘が中学生の時、塾帰りに公園で友達と喋り帰宅が遅くなった時、叱っても聞かず、反抗して玄関の鍵を壊したり、、
③娘と息子が凄まじい喧嘩をし、私一人では止められなくて、、、そんな状況が情けなくて消えてしまいたかった夜。
以上のような大きな問題から、日常生活の沢山の困りごとに 家の中で母親の私が一人で対処しなくてはならないのですから。。。。。
(3つの問題を直接的に解決してくれた人は、①は会社の先輩②は塾の先生③は警察の方です。)
本当に困ったら、誰かがいつも手を差し伸べてくれました。有難いです。
メンタル面では、私がなんとか 13年間子育てを出来て、結果的に、二人が立派な社会人になり、優しくて責任感のある人間になったのは、ひとえに今は亡き母の電話口での受容と共感のカウンセラーがあったからだと思います。
子育てから逃げ出したくなり、夜、近くの神社のベンチに腰掛けて、泣きながら母に電話をかけました。
他人が客観的に聞いたら、絶対に子供の言動に問題がある時も、母は決して悪くは言わなかった。
母は孫を溺愛していたし、私をそれ以上に思ってくれていたのだと、いまわかります。母は私がシングルマザーになったことも一度も責めたことはなかったです。
もし、母が、
あんたが離婚するからや、とか
ほんまに、酷い子供やな、とか
口にしてたら???
今の私たち家族はなかったです。
母は、幼馴染の父と結婚し(恋愛経験も薄い)、ずっと専業主婦で、会社勤めもしたこともなく、(三ヵ月だけあるらしい(笑)) 私とは全く違う人生を生きてきた人です。
そんな母が、私の様々な悩みを受容し、共感を示し、いつでも聞いてくれたことに対し、
いま、私は本当に感心し、驚いています。そしてもちろん感謝しています。
受容、共感のカウンセリングが 人生を良き方向に導く。
その実体験を得られたことからも、
人のお役に立てるメンタル心理カウンセラーの仕事に精進していきたいと思います。
コメント